ドージ投資ちゃんねるのBlog

トレードに関する自分のためのメモ

ドル円見通し

ここ最近のドル円チャート:

周知の通り、神田暴威の介入が4月末にあったので、その辺りのボラティリティは大きくなっている。加えて、4月雇用統計が予想を下回ったこともあり、直近、160円を超えていたドル円だが151円台に突入する時もあった。

村越誠の投資資本主義 この方のブログでも述べられている通り、私はじめ個人投資家は日銀の介入を短絡的に押し目だと思い爆損をブッこいた人が多いと思う。確かに、売りのタイミングはともかくその後の経済指標が軒並み予想より悪いことや財務省という異質な立場を考えると、神田暴威はインサイダー暴威なのかもしれない。要は勝ち確の場面でしか介入をしてこないということ。

過去の介入を振り返ると、2022年9月22日、10月21日、10月24日にドル売り円買い介入が行われた:

2022年10月の介入は綺麗に天井売りが決まっている・・・今回の件と合わせて考えると、どうもインサイダー暴威である可能性を否定できない。ただ、介入の目標はドル円を5円程度、高値から落とすことであり、事実として、直後は半値程度、つまり2.5円程度は戻している。介入直後の短期トレードはワークしそうである。一方、少し長い目線で見ると戻りは売っていくor様子見がベターだと思われる。

ここ最近の米国CPIは高止まりしている。理由はアメリカのMonetary Baseは増加傾向

だから。Monetary Baseの増加は1年前のアメリカ地銀ショックの時にFEDがBTFPの導入や低利での貸し出しを拡大したせいで一時的に金融緩和したことに由来するが、それらも導入から1年が過ぎ、巻き戻し(=金融引き締め)になっている。なので、今後はMonetary Baseの増加がストップし、BS圧縮ペースが低下するとはいえ経済は冷えつつあるので、ドル安に向かうと思う。問題は、果たして円が強くなるか?ということである。結論から行くとあまり強くならないというのが現時点での考え。下落してもドル円140円台止まりかもしれない。FXをするならドル売りに対して買っていく通貨を考えたいところである。

もしくは、株式を購入するのも良いと思う。ドル円は多少、下がっても日本の金融緩和傾向は止まらないし、アメリカも景気が悪くなってくるとはいえ金融緩和に向かっているので、それらの株式を買うのは良い戦略かもしれない。